■予選:4月8日/決勝:4月9日
■開催地:岡山国際サーキット(岡山県)
■レース距離:300km(81周×3.403km)

MOTUL AUTECH GT-R&ミシュラン
GT-R勢最上位の7位で新シーズンをスタート

トップカテゴリーであるGT500クラスの車両規則が大きく変わった2017年SUPER GTシリーズの開幕戦が行われ、今シーズンもミシュランタイヤを使用するNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は日産 GT-R NISMO GT500勢では最上位となる7位でフィニッシュしました。一方、もう一台のミシュランユーザーであるNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山 哲/千代勝正)は、良好なペースで走行し上位進出の可能性もありましたが、クラッシュを喫してリタイアに終わりました。

 

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車両規則の大幅な変更を受け、今シーズンのGT500クラスに出場するマシンは全車が新型に切り替わりました。同時に、レクサス、ホンダ、日産の各社のマシンの勢力図も変わり、オフシーズン中の公式テスト等ではレクサス LC500勢が突出した速さを発揮。それに対して、ミシュラン・パートナーの2チームをはじめとする日産 GT-R NISMO GT500勢はスピードでやや水をあけられていました。

 

そうしたパワーバランスは開幕戦のレースウィークに入っても変わりありませんでした。ドライコンディションのもとで行われたQ1(予選第1セッション)では、そのトップ4を4台のレクサスが占めた一方で、全4台のGT-R勢はすべて11位以降の下位に沈む結果に。特にミシュランユーザー2台は苦戦を強いられ、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rはロニー・クインタレッリのドライビングをもってしても14位、そして千代勝正がタイムアタックを担当したNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは15位に終わるという厳しい予選となりました。

 

明くる日の決勝レースもドライコンディションのもとでの開催となりましたが、フォーメーションラップ中に3台ものGT500車両がトラブルによってストップ。レースは当初の予定より周回数を1周減らした81周で仕切り直しとなりました。

 

その決勝レースの序盤、クインタレッリが乗り込んだNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは11位、千代がステアリングを握ったNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは12位につけながらランデブー走行するように周回。やがて先行車両1台がトラブルに見舞われたのを受けて、6周目には順位をひとつずつ上げていきました。

 

ミシュランタイヤを履く2台のGT-Rの決勝レースのペースは上々でした。中でもNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが好調で、果敢にプッシュし続ける千代のドライビングによってトップグループと互角の1分21秒台で走行。29周目にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rをかわして10位に浮上していきました。

 

しかし34周目、No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rはコーナーの立ち上がりでアウト側の濡れた芝生の上にタイヤをはみ出させ、グリップを失ってハーフスピンを喫しながらコンクリートウォールに激突。サスペンションを破損させて走行不能の状態となり、無念のリタイアを余儀なくされました。

 

一方、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは36周目を終えたところでピットストップを実施。他のマシンに引っかかることがなかったインラップ(ピットインした周回)のタイムがとても速く、NISMOチームの抜群のピットワークも加わって、GT500クラスの走行車両全車がピットストップを終えたところで7位にまで順位を上げていました。

 

No.23 MOTUL AUTECH GT-Rの後半スティントは松田次生が担当しましたが、最後までプッシュを続け、同じGT-Rでブリヂストンタイヤを履くNo.12 TEAM IMPULに対して10秒を超えるリードを築きました。そしてGT-R勢最上位の7位でのフィニッシュ。貴重な4ポイントを獲得してシーズン初戦を終えました。

日本ミシュランタイヤ モータースポーツマネージャー 小田島広明のコメント

「今年はマシンが一新され、特に空力の仕様が大きく変わりました。ダウンフォースの大きさやそのバランスが変わりましたので、タイヤへの荷重のかかり方や大きさも変わってくることになりました。そうした変化に対応するため、タイヤのサイズは昨年までと同じなのですが、我々はタイヤを改めて作り直して今シーズンに臨んでいます。

 今シーズン、我々のタイヤを使用するのは日産 GT-Rだけですが、オフシーズン中のテストの段階からいろいろ苦労しているところがあり、それが本番のレースウィークにおいても出てしまいました。しかし、そんな中でも23号車(No.23 MOTUL AUTECH GT-R)が4ポイント獲得という形で終えることができたのは良かったです。さすがチャンピオンチームの強さというものをNISMOチームが見せてくれました。また、46号車(No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R)に関しても、クラッシュしてしまったのは残念でしたが、それまでのペースはとても良好でした。

このレースを迎える前に想定していたほどの差が我々とトップグループとの間になかったことは収穫でした。しかし、競争レベルの高いSUPER GTでは、ちょっとした差でも大きな順位の違いになって表れてきてしまいます。我々の製品を改良していくにあたっての課題を確認することができたという意味でも、今回のレースは我々にとっては実りのある週末になったと考えています」