WRCとは

世界各地の様々な道を舞台に速さを競い合うラリー競技。その最高峰の選手権シリーズがWRCです。
トップカテゴリーの「ワールドラリーカー」で参戦しているすべてのワークスチームがミシュランタイヤを採用してシリーズに臨んでいます。

WRCとは

ラリー競技は「スペシャルステージ」と呼ばれる競技区間において出場各車が単独走行によるタイムトライアルを繰り返し行い、その合計タイムを競い合うモータースポーツです。そして四輪ラリー競技の世界最高峰のシリーズがWRC(FIA世界ラリー選手権)です。

各ラリーのスペシャルステージは主に一般公道を利用して設けられます。その路面は、グラベル(ダート)、アスファルト舗装、さらには雪や氷など、ラリーによって様々です。

WRCには様々なカテゴリーの車両(ラリーカー)が参加しますが、その頂点に立つのが「ワールドラリーカー」と呼ばれる車両です。大量生産されている市販車の車体をベースとし、技術的に非常に高度な競技専用設計の1.6ℓターボ過給ガソリンエンジンとフルタイム4WDシステムを装備。WRCに出場している自動車メーカーはそれぞれ独自に開発したワールドラリーカーを使用しています。

このワールドラリーカーを筆頭とするWRCの上位カテゴリーのラリーカーが使用できるタイヤはFIA(国際自動車連盟)により公式サプライヤーとして認定されたタイヤメーカーの品のみとされています。2017年の場合、WRCの公式タイヤサプライヤーを務めるタイヤメーカーは2社で、そのうちの1社がミシュランです。一方、ワールドラリーカーで2017年のWRCに参戦する自動車メーカーのワークスチームは4チームありますが、そのすべてがミシュランタイヤを採用しています。

ラリーカー

なお、WRCの大半のラリーでは、ワールドラリーカーが使用できるタイヤのサイズ/プロファイル/構造/トレッドパターンは1種類のみに制限され、コンパウンドだけは2種類の選択肢がある、という条件になっています。

2017年 WRC 開催スケジュール

Round 1 ラリー・モンテカルロ
1/19~22
モナコ/フランス
SURFACE: アスファルト/雪/氷
Round 2 ラリー・スウェーデン
2/9~12
SURFACE: 雪/氷
Round 3 ラリー・メキシコ
3/9~12
SURFACE: グラベル
Round 4 ツール・ド・コルス
4/6~9
フランス
SURFACE: アスファルト
Round 5 ラリー・アルゼンチン
4/27~30
SURFACE: グラベル
Round 6 ラリー・ポルトガル
5/18~21
SURFACE: グラベル
Round 7 ラリー・サルディニア
6/8~11
イタリア
SURFACE: グラベル
Round 8 ラリー・ポーランド
6/30~7/2
SURFACE: グラベル
Round 9 ラリー・フィンランド
7/27~30
SURFACE: グラベル
Round 10 ラリー・ドイツ
8/17~20
SURFACE: アスファルト
Round 11 ラリー・カタルニア
10/5~8
スペイン
SURFACE: グラベル/アスファルト
Round 12 ラリー・グレートブリテン
10/26~29
イギリス
SURFACE: グラベル
Round 13 ラリー・オーストラリア
11/16~19
SURFACE: グラベル

2017年 WRCの見どころ

2017年仕様のワールドラリーカー各車は、従来のものより約80馬力もエンジン出力が上がり、タイヤを地面に押し付ける力となるダウンフォースもより大きくなって、速く走る能力が大幅に高まったものになりました。

そんな最新鋭のワールドラリーカーを使用して2017年のWRCマニュファクチャラー選手権に参加するのは、トヨタ、シトロエン、ヒュンダイという自動車メーカー3社の各ワークスチームと、フォードの公式チームとしてラリー活動を長年展開してきたMスポーツの計4チームです。各チームは3台までのワールドラリーカーをマニュファクチャラー選手権のポイント獲得対象車両として出場させることができます。

とりわけ大きな注目を集めるのは、18年ぶりにWRCに復帰したトヨタです。同社の豊田章男社長がチーム総代表を、WRCで4度もチャンピオンを獲得したトミ・マキネンがチーム代表をそれぞれ務めます。エースドライバーは2016年をもってWRCから撤退したフォルクスワーゲンより移籍のヤリ‐マティ・ラトバラで、ヤリス(日本名 ヴィッツ)をベースにした新型ワールドラリーカーで戦います。

雪上のトヨタ ヤリス

そんなトヨタの再挑戦を迎え撃つのは歴戦の強力なチームばかりです。2014年にWRC参戦を再開したヒュンダイは、2016年にはマニュファクチャラーズタイトルを最後まで争うほどにチーム力を高めてきました。また、2003年から2012年までの10年間のWRCにおいてマニュファクチャラー選手権を8回も制覇してきたシトロエンは、前年はWRCにワークス参戦せずに開発を集中的に行ってきた新型マシン C3 WRCを投入。そして、自動車メーカーの直系ワークスチームではない唯一のチームであるMスポーツ・フォードは、過去4シーズンにわたってWRCに王者として君臨してきたセバスチャン・オジェをエースドライバーとして獲得。どのチームも頂点を狙うに足る強力な体制を敷いて2017年シーズンに臨んでいます。

ラリーカー

2017年WRCマニュファクチャラー選手権出場チーム
ドライバーラインアップ

Mスポーツ・ワールドラリーチーム
1 セバスチャン・オジェ/ジュリアン・イングラシア
2 オット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ
3 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット
ヒュンダイ・モータースポーツ
4 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケンナード
5 ティエリー・ヌービル/ニコラ・ジルソール
6 ダニエル・ソルド/マルク・マルティ
シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム
7 クリス・ミーク/ポール・ナグル
8 ステファン・ルフェーブル/ガバン・モロー
9 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン
トヨタ GAZOOレーシングWRC
10 ヤリ‐マティ・ラトバラ/ミッカ・アンティッラ
11 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム
エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム